.DLIS オプション番号
.dlis ファイル形式は、石油およびガス業界における坑井ログ データの保存と交換のための標準ファイル形式です。この形式は、Logging Industry Data Standard (LIDS) 委員会によって開発されたもので、「Digital Log Information Standard」の略です。この形式は、異なるシステム間での読み取り、書き込み、および交換が容易な方法でログ データを適切に保存するように設計されています。
DLIS ファイルには、ログ データの種類 (比抵抗、ガンマ線など)、測定単位、井戸内のデータの位置など、井戸のログ データとその特性を記述する一連の論理レコードが含まれています。実際のログ データは個別のバイナリ ファイルに格納され、DLIS ファイル内の論理レコードによって参照されます。
坑井ログデータに関する簡単な情報
坑井ログ データは、坑井内のさまざまな深さで取得された測定値の記録であり、通常は掘削プロセス中または坑井の掘削後に行われます。これらの測定値には、坑井内の岩石および流体のさまざまな物理的、化学的、および/または地球物理学的特性が含まれます。坑井ログ データの例には、次のようなものがあります。
- 電気抵抗率: 電流の流れに抵抗する岩石の能力の尺度
- ガンマ線: 岩石の自然放射能の尺度
- 空隙率: 岩石の開いた空間または気孔の量の尺度
- ソニック: 音波が岩を通過するのにかかる時間の尺度
- 密度: 単位体積あたりの岩石の質量の尺度
- 岩質学: 岩石の種類または形成の尺度
坑井ログ データは、石油およびガス業界で次のようなさまざまな目的に使用されます。
- 炭化水素含有地層の位置と質の特定
- 井戸の生産能力の評価
- 井戸の完成と刺激の計画と監視
- 坑井の挙動を経時的に監視する
PPDMとの関係
PPDM (Professional Petroleum Data Management) は、油井および生産データを管理するための共通データ モデルを提供する、石油およびガス業界のデータ管理標準です。 PPDM データ モデルは、DLIS データを含む井戸ログ データの編成と管理に使用できる一連の標準データ オブジェクトと関係を定義します。
PPDM データ モデルには、坑井、坑井ヘッダ、坑井ログ、生産データなどの坑井および生産データのデータ オブジェクトが含まれています。また、井戸とそれに関連付けられている井戸のログとの関係など、これらのデータ オブジェクト間の関係も含まれます。
PPDM データ モデルは、DLIS データを含む適切なログ データを整理および管理するための一貫した業界標準の方法を提供します。これにより、異なる組織が共通のデータ モデルを使用してデータを共有および交換できるようになり、データの相互運用性が向上し、データ統合コストが削減されます。
PPDM データ モデルと DLIS データを一緒に使用すると、業界標準と一致し、他のシステムやアプリケーションから簡単にアクセスできる方法で、適切なログ データを保存および管理できます。